西京焼きの素材選び

なんでもOKな西京焼き

最近はスーパーなどでも手軽に購入することができる「西京焼き」。西京味噌と呼ばれる京都の白味噌を使った味噌床に、肉や魚を漬け込んだもののことを言います。

スーパーなどで売られている西京焼きの多くは、銀だらや鮭などの魚が多いかと思いますが、さわらやまながつお、金目鯛やめかじきなど、さまざまな種類のものがあります。

また最近は魚だけでなく、豚肉や鶏肉などの肉類や、大根やにんじんなどの野菜を漬け込んだ西京焼きも人気があります。このように西京焼きの素材は、かなり幅広くなっています。

当たり前ですが、素材そのものがおいしいものであればあるほど、味噌に漬け込んだあとの味わいもおいしくなります。

しかし、ちょっと固いお肉だったり、パサパサしがちなお魚などでも、味噌床に漬けることによってしっとりジューシーになって食べやすくなるという効果もあります。これは、味噌に含まれる酵素が、タンパク質に作用して肉や魚を柔らかくするためです。

塩分を含む味噌に漬け込むと、食品内部から水分が出てしまうため、よけいに固くなったり、パサパサしてしまうのでは?と思う人もいるかもしれませんが、味噌漬けの場合は、余分な水分を外に押し出すだけなので、水分量をほどよく調節してくれます。

余分な水分を押し出すことによって、食材の旨みがより凝縮され、美味しく感じられるようになるだけでなく、食材が腐りにくくなるといったメリットもあります。

自分で作れる西京焼き

上品で奥深い味わいの西京焼きは、自宅で作るのは難しそうに感じる人もいるでしょう。しかし、実は材料さえあれば西京焼きは誰でも簡単に作ることができます。

というのも、西京焼きの味噌床は、基本的には西京味噌に煮きったみりん、砂糖などを混ぜ合わせるだけでOKだからです。チャック付きの保存袋などに味噌床の材料を直接入れて混ぜ、そこに漬けたい食材を入れれば簡単に西京焼きの準備が完了します。

お気に入りの西京味噌(白味噌)を使って味噌床が作れるようになれば好みの素材(食材)を使っていろいろなさ強焼きを楽しめます。